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[試乗インプレッション]マツダ・ベリーサ
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マツダ・ベリーサを丸1日テストさせて貰った。ベリーサが登場したのが2004年の6月でしたから、早くも3年以上が経過している。ベリーサが発売になってすぐにマツダの販売店へ見に行ったのがつい昨日のようです...。(ベリーサは日本カー・オブ・ザ・イヤー2004-2005の特別賞「Best Value」を受賞してましたね)マツダはベリーサの様なコンセプト(ベース車よりちょっと上級?)のクルマを細々と作り続けていて、過去を振り返ればエチュードとかペルソナなんかが祖先になるのかも知れない。まぁあまり目立つ存在とは言えないクルマだが、セールスは比較的堅調。2007年の1-6月期では7,447台(前年同期比+19.1%)と月平均で1200台は売れている計算だ。マツダの中では数少ない「日本市場専用車種」であり、プラットホームは先代デミオをベース(デミオって言うからベリーサのイメージが悪くなるのかな。フォードフィエスタと共有と表現するべきか?)にしている。ボディサイズは全長3975mm全幅1695mm全高1530mmホイールベース2490mmで車両重量は1100kg(2WD)。エンジンはアクセラにも搭載される1.5LのMZRエンジン(型式はZY-VE)圧縮比 10 最高出力113ps/6000rpm 最大トルク14.3kg-m/4000rpmを発揮し、ミッションは4AT。10・15モード燃費は18.4km/L。無論、レギュラーガス仕様である。ボディサイズ的にはマツダの仮想敵の一つであったであろうVWポロより僅かに(全長3915mm全幅1655mm全高1,480mmホイールベース2470mm車両重量1130kg)大きい数値か。正直、日本のクルマにベリーサの直接的なライバルは無い。しいて言えば、日産のティーダが当てはまるか。ZoomZoomと判りやすいスポーツ感覚をミニバンにまで前面に押し出すマツダの商品戦略群の中でベリーサは異色の存在だ。聞けば、輸入車(VWやプジョー等)との競合が多いそうだ。ベリーサには発売当初ほんの数分間試乗したように記憶しているが、マツダらしからず(?)ステアリングの曖昧さ(軽すぎた)とマツダ特有の悪癖で4ATのプログラムが出足重視(軽く踏んでもピョンと走り出そうとする)で鼻についてしまった。それから3年。05年の6月に小変更、06年の8月にマイナーチェンジを経てどれだけ熟成されたか非常に楽しみであった。提供されたテスト車は昨年の12月に発売された特別仕様車「T Style」というクルマで、専用の内装(シートおよびステアリングをサンドベージュ色と黒色の本革素材を組み合わせた特別仕様。)や通常はメーカーオプション設定となる15インチアルミを装着している。ボディカラーは爽やかなアイシーブルーメタリック。2WDの価格は172万円である。まだ400kmしか走っていないおろしたての新車であったため、乱暴な運転(元々そんなタイプではないが)は控えるようにしたが、パワーに不足を感じることもなかった。今回は一般道で飯能・秩父方面(299号)へ向かい、長瀞を経由。関越道花園ICから高速道路に乗り戻ってくると言う約160km程の行程(山アリ高速アリ)をテストコースとした。カードタイプのアドバンストキーを受け取り、エンジンを始動するとベリーサの売りである高い静粛性を実感する。肉厚な4.0mmガラスを採用することやピラー内に施されたウレタン遮音材、ドアとボディ間の全周2重シール構造がしっかり効いている。また、このクラスでは贅沢なブラックアウトメーターが雰囲気を醸し出す。走り出してほんの数十M走った段階で、初期型に比べ随分と完成度を増した走りに驚いた。ステアリングも電動パワステ(05年6月小変更で採用)であることを言われなければ判らないほど自然なものだし、4ATの変速マナーも素晴らしい。7月にアクセラの15Fに試乗したときも今どき4AT?と思いつつも、その出来の良さに驚いたことを思い出した。つい先日試乗したインプレッサの4ATとは大違いだ。不必要なキックダウンはせず、極力エンジンのトルクに任せる様で、私は好みである。しいて言えば、1速と2速が少し離れているようだが、4ATの宿命だろう。出来ることなら6ATが欲しい。マツダのATに採用されるHOLDモードは好き嫌いが別れようが、個人的には昔から好んでいる。また、走り出してもキャビンの静粛性は変わらず、ロードノイズもかなり遮断される。相対的にエアコンのファン音が目立ってしまうほどだ。特に肉厚な4.0mmガラスを採用したことで、(耳元の)車外から聞こえてくる騒音が少ない。案外長距離を走る上で疲労軽減効果があるのではないか。ステージを山道へ移すと、幾分マイルド指向とは言えZoomZoomのマツダ車。水を得た魚の様にコーナーをクリアしていく。とても全幅1695mmの5ナンバーコンパクトとは思えないようなドッシリとしたフィールは意外にも(カタログにも特に記述が無い)標準装備されるストラットタワーバーの効果もあろう。ロールは否定しないが、幾分沈んだところでグッと踏みとどまるタイプ。乗りやすいFF車の典型例の部類。切った分だけ曲がってくれるので余計な修正舵が少ない。ブレーキも(前)ディスク(後)ドラムの組み合わせだが、不満はなかった。エンジンを回していったときのサウンドも乾いた音質で心地良いタイプ。高回転になるとそれなりに騒音がキャビンに入ってくるようだ。総じてベリーサを甘口の街乗りクルマだと思っている人は驚くに違いない。(とかく自動車雑誌などでは馬鹿の一つ覚えの様に非日常域ともいえる速度やコーナリング性能でクルマを語る事が多いが、私は現実の利用シーンの中で気持ちよく走れるクルマを尺度にしているつもり。)タイヤは185/55R15 のTOYOトランパスR27(OE専用)を履く。面白いことに、今年の7月からそれまで用意されていたメーカーOPで195/45R16のタイヤ+アルミ(+73500円)のセットを廃止し、新たにより乗り心地を追求した175/65R14(ホイルカバー)のインチダウン仕様(-10500円)を設定している。インチダウンのメーカーOP設定(しかも価格が安くなる)というのは珍しい。これもベリーサの商品性と開発陣の良心を感じるポイントだ。高速道路へ入っても、ベリーサの好印象は変わらない。VWポロを彷彿とするような直進安定性とビシッとフラットな乗り味は国産同クラスでは味わえない(静粛性はかなりの上級クラス並み)もの。常識的な速度域ではパワーの不足を感じる事もなく、また極めて風切り音が小さい事にも驚いた。(風切り音低減の為にドアミラーの形状にも配慮しているらしい)そして、シートが大型ボディのアテンザとフレームを共有していると言うたっぷりとしたもので、腰や肩のフィット感も良く、長距離も苦にしない。途中、道の混雑などもあり約160kmの行程を約4.5時間ほどかかって走破(ほぼノンストップ)したのだが、異例なほど疲労感がなかった。時間さえ許せば、同じコースをもう1周行っても良かったほどだ。私の推察では、静粛性と出来の良いシートに加え、修整舵の少ないステアリングや直進安定性の高さが疲労軽減に寄与しているのだろう。Carview等でもベリーサのユーザー満足度が他車に比べて結構高い事が実感できた。マーケットでは地味目なクルマだが、オーナーは満足して乗っている。日本車では非常に貴重な存在だろう。VWポロのオルタナティブとしてベリーサは非常に面白い存在だ。見た目から質実剛健で華やかさに欠けるポロに対し、ベリーサは凝った意匠のランプ類などで見落とされがちだが、パッケージは決して悪いものではない。4名の大人とその荷物を不足なく運ぶだけのスペースが確保されている。相変わらず安全装備で内外格差が存在するのはいただけないが、4名乗りだと割り切ればDSC(横滑り防止)が設定されていないことが残念(正確に言えば初期型には設定があった)である。結論になるが、なりふり構わない軽量化(=低燃費化)で多少なりとも走りのバランスを崩していた新型デミオ(熟成待ち!)よりも現時点ではしっかりと熟成されたベリーサのほうを推したい。今回の燃費は15.53km/Lと10・15モード燃費の18.4km/Lに対し達成率は84.4%と渋滞+山道+常時エアコンONの走行シーン(おまけにレギュラー+4AT)を考えれば立派。うーん。最初から最後までストレスフリーなテストでした。正直、ココ最近に乗らせて頂いたクルマの中で一番の衝撃。はっきり言って欲しい!と思いました。
by newbeetle-cab | 2007-09-21 23:50 | 日本車(マツダ)
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