ダイハツとトヨタの共同開発車「ダイハツ・ブーン/トヨタ・パッソ」がデビューした。これは以前から噂されていた「ダイハツ・ストーリア/トヨタ・デュエット」の後継車だ。元々ダイハツの専用車として開発されたストーリアをダイハツ支援の為とカローラII亡き後のカローラ店対策の為に投入された経緯を持つ。今回も1.0Lエンジンは3気筒エンジンを搭載している当たりダイハツ色が濃い。(ヴィッツの1.0Lは4気筒だ。)元々3気筒エンジンはダイハツの得意分野だ。初代シャレードが既に1.0Lの3気筒エンジンを搭載していた。(1970年代の話である。)私はダイハツ/トヨタの共同開発と言うが、実のところはダイハツ開発のトヨタ監修と言うべきだろう。しかし、残念な事だが間違いなくトヨタ・パッソの方が売れるだろう。販売力の差とは恐ろしい。(ブーン1500台/パッソ7000台が月販目標とか。)さてさて。背景はこのくらいで。まず第一印象だが、私の期待に反し、真面目なクルマだ。もっと奇抜でファニーなクルマが出るのではと期待していたのだが、「スターレット」が復活したような真面目さだ。デザインにも特に冒険心は見られない。最近のヴィッツ兄弟がヘンに尖った車が多くなってしまったので、このクルマは保守的に抑えたのかもしれない。トヨタらしく、コストのかからない生産方法の中で頑張りました!と言うようなデザインだ。案外、ユーザーの平均年齢が高くなるかも。メーターもヴィッツ兄弟のセンターメーターではなく、オーソドックスなもの。(しかしニュービートルのメーターをパクリ過ぎじゃないの?)しかし、何故コラムシフトなのだろうか。MTが無いのは時代の流れと納得したとしても....。セパレートシートにコラムシフトの組み合わせが理解に苦しむ。確かに足元は広くなるだろうが。このクルマの次はミニバンを買ってくださいと言うことなのか。価格は94万円~ と案外高い。私は80万円台前半~ を期待していたのだが。この価格ならヴィッツ1.0Lの量販グレード1.0Fも94万円~なのだから。予想だが、ヴィッツよりもトヨタ/ダイハツの利幅は大きいと推察する。ヴィッツはマーチキラーとしてなりふり構わぬ姿勢を感じだが、ブーン/パッソには何か情熱のようなものが感じられない。価格もデザインも70点の平均点主義コンパクトカー。何か面白くない。何かが足りない。
by newbeetle-cab
| 2004-06-07 23:16
| 日本車(トヨタ)
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