9/24のマイナーチェンジで追加されたニュービートルのエントリーモデル「ニュービートル EZ(イージィ)」に試乗する事が出来た。エンジンは1.6Lの直4SOHC 102ps/5600rpm・15.1kg-m/3800rpm を搭載する。基本的にはゴルフワゴンに搭載する1.6Lユニットと同一だ。価格は229.9万円(税込)である。外観の識別ポイントとして、日本仕様としては初めてフォグランプを省いた。スッキリとしたグリルになる。写真参照。(本国で言うところのGLグリル。)私はこのすっきりとしたフェイスはカッコイイと思うが、如何だろうか。(正直言って標準のフォグは明るいとは言い難い。ヘッドランプをHIDに換装すれば不要なものだ。)その他、現行のラインナップとしては唯一ホイルカバーになる。その他の装備で省かれるものは「リモコンドアロック」位なものである。(バタフライキーでは無くなる。)ニュービートルのスタイリングには興味を持っていたが、価格に躊躇していた方にとっては朗報だろう。
大人3名乗車で走り出すが、動力性能に不満は無い。カブリオレに慣れた身には140kgも軽いEZのボディが新鮮で好印象であった。しかし、2004年の新車として判断する上であの4ATは時代遅れになりつつある。相変わらずスローでスリップが多い。変速ショックも小さくない。本来は軽快であるはずの1.6LエンジンもこのATユニットを介するためにぼやけたフィーリングになってしまうのが惜しい。早期にゴルフ5相当の6ATに換装される事を希望したい。ミッションさえ新しくなれば、このクルマはまだまだ売れるクルマである。2.0Lと乗り比べれば登坂時や加速時にトルクの薄さを感じる事があるが、とりたてて不満を生むものではない。ゴルフ5の電動パワステでは味わえなくなったステアリングのフィールも魅力だ。しかし、足回りの落ち着きやボディ剛性はゴルフ5に比べ1世代古くなってしまった事を感じてしまうのも事実。 +10万円でゴルフ5 1.6Eが買える事を考えると、このクルマの評価は難しい。やはり、惚れたら最後。理屈ではなく、感情で買うクルマなのだ。
by newbeetle-cab
| 2004-11-23 23:58
| NewBeetle
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