[試乗インプレッション]ホンダ・S2000
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ずっと乗ってみたいと思っていた、マイナー後のS2000にようやく試乗することが出来た。どういうわけか、試乗車の数も少ないので簡単に試乗できるクルマではないようだ。こういうスポーツカーは台数は出ないかもしれないが、試乗もせずに買うクルマではない。メーカーで試乗車を用意して販売店を巡回させるなど工夫次第では販売台数を伸ばすことも不可能ではないのではないか。AP2型と言われる現行モデルのS2000は2.2LのF22C型エンジンを搭載する。水冷直列4気筒縦置FRで、内径×行程(mm)は87.0×90.7。ロングストロークエンジンである。圧縮比は11.1。最高出力242ps/7,800rpm 最大トルク22.5kg-m/6,500~7,500rpmを発揮する。300psを超えるハイパワーなエンジンが氾濫する昨今において、数値の上では格別凄いと言う印象はないかもしれないが、車重が1,250kgに抑えられているお陰でパワーウエイトレシオは5.17kg/psと充分過ぎるほどだ。ミッションは硬派にも6MTのみ。10・15モード燃費は11.0km/Lである。試乗車の価格はベースモデル386万円にメーカーOPのDVDナビ(+23.1万円)と本革シート(+10.5万円)を加えた仕様である。記憶を辿っていくと、私がS2000に試乗するのは2度目で、初回は発売当初の99年だったはず。まだインプレッサに乗っていた頃。ホンダが発売したFR車という事でかなり興味をもって乗ってみたが、当時の価格で338万円というプライスはとんでもなく敷居の高いクルマに見えたし、そのプライスに相応するだけの質感ではないと思った。さらになんと言っても、F20C型の2.0L DOHC VTECエンジン(最高出力250PS/8,300rpm、最大回転数9,000rpm、最大トルク22.2kgm/7,500rpmを発生)があまりにも高回転志向で、街中で乗ることが苦痛になるほどトルクが薄かったのに驚いた。高回転カムに乗ったときの唐突な段付きもあまり好きではなかった。そして、リヤスクリーンがアクリルであった事も大いにガッカリしたポイント。ようするに、自分としては価格とエンジンに納得がいかなかった。それから月日は流れ、約9年が経過、S2000は幾度のマイナーチェンジを受け、細々ながらも進化してきた。05年11月にAP1→AP2へ進化し、エンジンをF22Cへ換装した。狙いは低中速域のトルクアップであった事は間違いない。同時に、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の新採用や、加速性能と実用域での扱いやすさを重視し、ギアレシオをリファイン。ローレシオ化も果たしている。これらの改良と引き換えに、エンジンの最大回転数は9,000rpmから8,000rpmへ下げられた。私は大正解と言うか、当然の改良だと思っているが、コアなホンダファンの間ではこの改良はあまり歓迎されていないようだ。さて、久しぶりに乗り込んだS2000。かなり低いポジションのシートに座ると嫌でもスポーツカーを意識する。スタートボタンを押し、エンジンスタート。結構野太いアイドリング音が遠慮無しにキャビンに入り込んでくる。あまりの静寂に驚いたスカイラインクーペとは対極だ。残念なことに、ステアリングがチルトもテレスコもしない固定タイプなので、ポジションの自由度は少ない。しかも、シートもあまり調整幅がない。恐る恐るギアをローに入れ、クラッチをつなぐと拍子抜けするくらい普通に走る。AP1だったら慣れないとエンストしそうになるほど気難しかった発進時もかなり楽になった。まぁ正直に言ってAP2でも図太いトルクという程ではないが、これなら気楽に乗れる。エンジンは3,000rpm前後で結構トルクが出ているようで、普通に国道を流している分にはこれがあのS2000なのか...と疑いたくなる変貌振りだ。(チト年数が経ちすぎているので、記憶が大袈裟になっているのかもしれない)S2000の美点として、6MTはカチカチと気持ちよく決まる。クラッチの重さも適度で、今時こんなにMTが面白いクルマも少ないのではないか。ただ、AP1時代の「カーン」と表現したくなるような独特のエンジンサウンドも変わってしまったようで、あえて文字化するのであれば「グォーン」という感じ。もう少しサウンドチューニングがされていれば気分も高まりそうな気がする。また、初期のAP1では随分と乗り心地もハードなクルマだと記憶しているが、AP2はゴツゴツ感は随分影を潜めていた。柔らかいとは違うので、足回りも熟成されたのだろう。2速でレッドソーンに向けてフルアクセルを入れると、6000rpm手前で高回転側のカムに乗ったことが判る。そこからもう一段元気良くレッドゾーンを目指す様に回り続けるのはさすが。ただ、一般的に6000rpm以上の回転域を使うことはまず無いだろう。総合的に見ればS2000はとても面白いクルマに仕上がっていた。相変わらず装備も電動格納しないドアミラーなど必要最低限だし、価格も386万円と2シーターのオープンカーとしては高価な部類。販売計画台数も(国内・月間)僅か100台というマニアック路線を走っているが、おそらくS2000の生産もそろそろ終了に向けてカウントダウンが始まっているだろう。無くなると人気が出るのも日本人の悪い癖なので、新車で味わえる今のうちに興味がある方は一度試乗することをお薦めしたい。それ位AP1とAP2は違うクルマに進化している。
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by newbeetle-cab | 2008-05-14 01:11 | 日本車(ホンダ)
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