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[試乗インプレッション]日産・ティーダ
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日産のティーダを2日間に渡ってテストする機会に恵まれたのでレポートしたい。グレードは一番廉価な15S(2WD)。ボディ色は昨年末の小変更で追加された新色のアメジストグレー。残念ながら、15Sは日産自慢のエクストロニックCVTではなく4ATである。(CVTは15M以上に採用される)価格は145.9万円のクルマだ。エンジンはHR15DEで109ps/6000rpm 15.1kg-m/4400rpmを発揮する。全長4205mm全幅1695mm全高1535mmホイルベース2600mmで車両重量は1110kgである。10・15モード値は16.8km/L。(ちなみにエクストロニックCVT搭載車は19.4km/Lと約15%燃費が向上する)ライバルが続々と全幅が1700mmを超え、3ナンバー化をしている中で、ティーダは1695mmと5ナンバー枠を守った。そのメリットはやはり取り回しのしやすさであり、日本の路上では依然として幅の広い車は何かと不便である。逆にデメリットは限られた全幅の中で最大限の居住空間を確保しようとするあまりスタイリングにしわ寄せが来ている(全幅が不足する分を1535mmと高めの全高で補ったり、垂直に近いボディサイド断面など)。もしティーダの外寸に両側20mmずつでもスタイリングのために糊代を確保したとすれば、現状のスタイルテーマのままで相当スタイリッシュになるはずだ(現行のスタイリングも実直な雰囲気で私は好きなのだが)。しかしお陰で室内は相当に広い。特にホイルベースが2600mmと長目に取られていることが効いていて、リヤシートは呆れるほど広い。成人男性が苦もなく足を組める。しかし、日産が言う(コンパクトカーのクオリティをシフトする)ほどインテリアに高級感は感じないが、使い勝手は悪くない。さて、エンジンを始動してまず驚くのがクラスを超えた静粛性。同じエンジン・ミッションを搭載するノート(15M/CVT/136.5万円とティーダの15M/CVT/162.9万円)と比べ価格が26万円も上乗せされるティーダだけに、遮音性能も入念なのだろうが、600~700rpm前後(エアコンON時・メーター読み)と極めて低い回転数でアイドリングをしているHR15DE型エンジンの出来のよさも見逃せない。初期型(2004年11月に試乗)では相当気になった電動パワステのチューニングも現行モデルでは劇的に改善されたことを確認できた。意地悪く観察していけば「電動臭い」感触が皆無とはいえないが一般的な走行シーンではほぼ無視できるレベル。中低速域の実用トルクに優れるエンジンなだけに、深くアクセルを踏み込む頻度が1500ccの車としては異例なほど少なくて済む。(エクストロニックCVT車ならもっと低回転キープで走れるはず)相対的にタイヤからのノイズが目立ち始めているほどだ。ティーダの美点としてシートサイズがタップリと確保されている事がある。1500ccクラスの常識を超える品質のシートである。ドアの内張りギリギリまで拡幅されたシートのおかげでリクライニングなどのレバー類が車体中央側に設置されているほどである。これだけでノートとの価格差は納得しなければなるまい。実際、今回2日間で450kmの走行テストを実施したが、腰が痛くなるような事は無かった。日本車のシートでは稀有な例であろう。(腰の疲労度では先日試乗したスカイラインフーガよりも良かった)惜しいのはステアリングにテレスコ機能がない(グレードを問わず)ことか。私のドライビングポジションでは助手席側のドアミラーが少し見辛く感じた事が気になった。個人的な好みを言えば、もう少しシートポジションを低くしたいのだが、慣れの問題か。正直、450kmを走破した後もクルマ返却の時間に余裕があればもっとドライブを続けていたいと思った。タイヤはTOYOのJ50(OE専用)185/65R15を履くが、サイズ的にはオーバーでもプアーでもなくベストマッチ。銘柄をレグノGR9000とかビューロVE302等の静粛性に優れるタイヤに換装すると、よりティーダの魅力が引き立つかも。燃費の良さを更に加速させるべくヨコハマの超ころがり抵抗低減タイヤのDNA dB super E-specなんかも試してみたい銘柄だ。昨年末の小変更でショックにプリロード付バルブが追加されたディーダの走りは熟成が進み、狙ったとおりのコーナリングが楽しめるオトナ(?)の味付け。ロールはある程度許容するものの、グラッと唐突に来るタイプではなく、じんわりと吸収しながら路面を捉え続ける。低速時には軽めのステアリングも手応え充分で不安要素が無く、爽やかに走れる。ドイツ車のようなガシッとした乗り味とは違い、やはりルノー車と似たような懐の深い走り味だ。こんなクルマが145.9万円で買えるのだから日本人は幸せだ。最近、私も大いに認識を改めているところだが、私がVW車を強く意識するようになった10年程前はゴルフやパサートと比べ、ライバルとなる日本車の走り、ボディ剛性、ブレーキ、安全装備、直進安定性...どれを取っても雲泥の差と言っても過言では無いくらいの歴然たる差(価格差を持ってしても埋められぬ差)に愕然とし、日産/スバル党を自認していた私もあっさりとVW党へ宗旨替えしたのだ。思えば、失われた10年とも言うべき90年代後半~2000年代前半は日本車にとっても(日産にとっても)停滞の時期だったのだろう。スイフト、アクセラ、ティーダなど「日本車としては」なんて言う前置きが要らず、正面から欧州勢と比較できるクルマが増えていることを改めて認識した。なにせ、ゴルフの1.6E(FF/6AT)が242万円である。(全長4205mm全幅1760mm全高1520mmホイールベース2575mm 車両重量1320kg 10・15モード値12.8km/l)今回試乗したティーダとは約100万円も価格差が生じている。安全装備等の(ESPやサイドアエバッグ等)差を加味しても70~80万円は安い。また車両重量もおよそ200kg近く軽い。これは燃費(ゴルフはハイオク)や走りにも多大な影響を及ぼす。事実、今回のテストで計測した燃費(満タン法)は15.97km/L(450km全て一般道。常時エアコン使用。渋滞ノロノロ有り)と経済的なレギュラーガス仕様も含めとてもゴルフでは太刀打ちできるものではないし、ゴルフ1.6Eよりも明確にキビキビと走る。もし私のビートルなら今回の燃費は経験上10km/Lに乗るかどうかだろう。ビートル比で年間1万キロ走ったと仮定すれば6万円程度燃料代に差が開く計算だ。これも歴然とした日産の技術として評価しなければなるまい。依然としてボディ剛性や直進安定性、ステアリングの剛性感などゴルフにアドバンテージを許している項目も多々あるが、10年前はいざ知らず。今やその差はかなり小さい。VWを初めとする輸入車派の人達も"色眼鏡"を外して試乗してみて貰いたい。ちなみに、私がティーダを買うとすれば15M(162.9万円)にエンジンイモビライザーとカーウイングスHDDナビ+ETC+バック&サイドモニター。SRSカーテンエアバッグに寒冷地仕様をメーカーOPで選択(合計で46.3万円)するだろう。これでも合計209.2万円と素の状態のゴルフ1.6E(242万円)と比較して32.8万円も安い。次回は改めてティーダのCVTモデルをテストしてみたいと思う。一番のライバルはマツダのアクセラスポーツ15C(FF/4AT/165万円)かな。
by newbeetle-cab | 2007-09-10 17:22 | 日本車(ニッサン)
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