[試乗インプレッション]日産・スカイライン 350GT Type SP
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先月のフーガに引き続き、V36スカイラインを1泊2日でテストドライブ出来る機会に恵まれた。V36スカイラインには以前から試乗できる機会を伺っていたが、販売店の周囲を軽く10分程度回るだけの簡単な試乗でV36スカイラインの出来映えを判断したくないと思っていた。こんな機会を提供してくれた日産自動車にまず感謝。スカイラインに憧れて育ってきた私にとっては(VWに乗るようになった今でも)スカイラインのフルモデルチェンジ程気になるニュースは無い。特にV36は新車発表会に招待して頂いた事もあって縁を感じている。
今回試乗に用意されたグレードは350GT Type SPで車両本体価格380万円のトップグレード。ボディカラーはストラフィアブルー。更にメーカーOPとして75万円分が追加されたフルオプション仕様。(オプションの内訳は「カーウイングスナビゲーションシステム(HDD方式)+バックビューモニター+サイドブラインドモニター+インテリジェントクルーズコントロール+プリクラッシュシートベルト/インテリジェントブレーキアシスト」が418,950円。「4輪アクティブステア(4WAS)」が136,500円。「SRSカーテン+運転席・助手席サイドエアバックシステム」が 84,000円)。更にインテリアを「フォーブ内装専用本革シート+本木目フィニッシャー」を追加して105,000円。合計すると455万円。登録諸費用も含めると約500万円の高級車だ。全長4755mm全幅1770mm全高1450mmでホイルベースは2850mm。車重は1610kg。エンジンは最新のVQ35HR型のV6 3.5L DOHC。圧縮比 10.6で315ps/6800rpm 36.5kg-m/4800rpmを発揮する。パワーウエイトレシオは5.1kg/psとモンスター級。10・15モード燃費は8.8km/Lである。キーを受け取り、早速走り出すと重めでクイックなステアリングにフーガとの違いを実感する。特に4輪アクティブステアが低速域から働き、少ない舵角でも大きく前輪がステアされているので慣れるまでは多少違和感があった。315psものパワーを出力するVQ35HRエンジンはフーガのVQ35DEとは明らかに違うビート音を響かせてくる。フーガは自然とトルクに身を任せユルユルとクルージングしたくなるようなセッティングだったが、スカイラインは"もっと飛ばせ"とクルマが訴えてくるようだ。ただ、スポーティ感の演出なのだろうが、発進時に随分と燃料を濃く吹いているのか、アクセルワークに相当気を遣わないとグワッと猛ダッシュをしようとする傾向がある。こういうのをスポーティなクルマだと喜ぶ層もいるのかもしれないが、スカイラインは本物のスポーティーカーを目指すのであればチト方向性が違うのではないか。また、5ATも少し敏感にキックダウンしすぎか。もう少しエンジンのトルクに任せてキックダウンを我慢した方が大排気量サルーンの醍醐味が味わえると思うのだが。ボディ剛性はもはやドイツ勢と比較しても引けを取るものではない。段差を通過した時でも嫌な振動など一切無い。フロント225/50R18・リヤ245/45R18の前後異形サイズを苦もなく履きこなしているのもさすが。これだけファットなタイヤを履いているにもかかわらず、ゴツゴツせず、フラットな走りを披露するのだから、さすがスカイライン。一方内装には複雑な思いも。最近のモデルはどうしてもカーナビのモニターを中心にデザインされてしまうため、類型的になりがち。日産車は現行シーマや最終型プリメーラ(絶版)あたりから新世代のインパネデザインにトライしてきたが、確かに最新版のカーウイングスナビゲーションシステム(HDD方式)は説明書も読まず目的地の設定までサクサク出来てしまうほどの完成度をみせ、これなら社外品ナビはいらないか...と純正ナビとしては初めて思った。しかし、造形的にもう少しスポーティな要素が欲しかったのも事実。今更R32スカイライン程スパルタンなインパネではないだろうが、現状ではどうしてもスカイラインよりも"インフィニティ"を強く感じてしまう。高速道路にステージを移すといよいよV36スカイラインの本領発揮。左右完全対称型の吸排気システムがフル稼働している様子が頭に浮かぶような"ピュア"なエンジンサウンドと4輪アクティブステアのお陰か、スーッとまるで滑るようにフラットで揺り返しのないレーンチェンジには正直驚いた。日産が言う「まるで運転が上手くなったような感覚」とはこの事かと納得。しかし、直進安定性については4輪アクティブステアの副作用なのか、期待したほどではなく路面状況に若干神経質な面もあった。VW Golf GTI(6DSG/344万円)の"矢のように突き進む"直進安定性を含めたドッシリ感には達していない。(ゴルフの全幅は1,760mmとスカイラインと僅か10mmしか違わない。)また、やはり5ATの弊害か、エンジンが予想以上に回ってしまう。元々高出力のエンジンなのだからせめて6ATが与えられれば走りが随分と洗練される気がした。現状ではどうしても散漫な動きになりがち。そして、フーガの時にも指摘したが、シートの出来がイマイチで長時間運転すると腰が痛くなってきた。(フーガもスカイラインも本革シートだったのでファブリックの場合は判らないが)見た目には豪華なのだが...。本革だとか電動だのとカタログスペックに注力する気持ちは判るのだが、購入した後の満足度維持にはシートの出来映えは大きく影響する項目であるからもう一踏ん張りして欲しい。色々と難点を挙げて来たが、要約すると「4輪アクティブステア」と「5AT」に私の不満は集中した。また、必要以上にスロットルを開くセッティングも肩が凝る。だとすれば、「4輪アクティブステア」は元々メーカーOPだし、ベーシックな(アンダーパワーな)2.5Lであれば5ATやスロットルバルブの演出も気にならないかも知れない。おまけに250GT Type P以外の2.5Lは本革シートがメーカーOPだ。それらを除けばV36スカイラインはとても良くできているし、スタイリングも(最近見慣れてきたせいか..)不満がない。今後フェアレディZの様に年々熟成されていくことが予想されるだけに、楽しみです。今のところ私にはベーシックモデルの250GTが一番似合っているのではないかと思っている。機会を見つけて2.5Lを試乗してみたいと思う。最後に、約250km程ドライブした燃費は8.2km/Lと10・15モード燃費の8.8km/Lに僅かに届かなかった。パフォーマンスを考えれば納得の範疇だろう。
今回試乗したスカイライン 350GT Type SP(5AT/380万円)のライバルはなんだろうか。もはやマークXでは無いことは明白だとして、北米ではBMWの3/5シリーズだろうか。それともレクサスのIS/GSだろうか。いずれにしても、日本市場における価格を比較してみると530i Mスポーツパッケージは788.9万円(3.0L/6AT)。330i Mスポーツパッケージ(3.0L/6AT)でも676.0万円。レクサス ISの350 バージョンS(3.5L/6AT)で495.0万円。GS350(3.5L/6AT)が522.0万円....スカイラインの価格は相当バーゲンプライスであることは間違いない。これを中途半端と見るか、日本車を日本で買うメリットと理解するかは各自の判断だろうが、スカイラインのコストパフォーマンスは相当高い。暖簾に代金を支払うのではなく、パワートレーンに対してお金を支払いたい人にはこれに代わる選択肢はない。
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by newbeetle-cab | 2007-07-14 21:53 | 日本車(ニッサン)
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クルマとカメラが好きなヤツのプログ。旧(VW Car Life from north country 彩の国支店)
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