[良いクルマなのだが]V36スカイラインに思う事
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先日V36スカイラインの発表会に参加し、その車体を眺めていると昔、胸をときめかせながらR32スカイラインを眺めていた少年時代の自分の姿を思い出した。スカイラインと言うクルマは非常に難しい立場のクルマである。世代が違えばイメージも違うし、期待されるスペックも違う。私はR32(平成元年発売)に憧れて育った世代だから、スカイライン=R32でありスカイラインとはリアルスポーツだというイメージがあるが、スカイラインの歴史を振り返ってみればグランドツーリングな性格の車種である事は間違いない。10世代に渡って続いた日本のため(日本市場専用車)のスカイラインにR34で終止符を打ち、V35スカイラインから始まるワールドワイドなクルマの日本名がスカイラインとなって2世代目。北米ではインフィニティG35として大ヒットを飛ばしていることも記憶に新しい。企業である以上、売れるものを作る事が使命であり、一部のマニアを満足させることが仕事では無い。私とて、今更R32のようなクルマが再び日本の市場でヒットを飛ばすことは無いと想像する事は難くない。かつてのスカイラインはファミリーカーとしてクルマ好きなお父さんの憧れでありマークIIやクラウンを欲していた一般的な保守層に対してスポーティなイメージでキャラの立っていたヒット車だ。しかし、今や(今の)一般的なお父さんはミニバンを駆る時代。もはやセダンを選ぶこと自体が保守なのだ。また、クルマをステイタスシンボルとして考える層には輸入車がグッと身近になった。(10年前に自分が輸入車に乗るなんて考えたこともなかった)3.5リッターV6のスカイラインと1.8リッターのベンツCクラスを並べたら大抵の一般ユーザーは後者の方がスペック的に劣るにもかかわらず喜んで大金を出している。もはや、現代のクルマを巡る価値観にカタログ上のスペック(排気量や馬力..)や動力性能と言うのは上位ではなくなっている。また、以前ほどメーカー間の品質の格差や走りの差がなくなり、よほどの好きモノでなければ「このクルマの走りは宜しくない」なんて不満を持つことが無くなっている。ようするに過去スカイラインにこぞって群がっていた人達が今は少数派なのだ。それは認めざるを得ない現実。元スカイラインユーザーの私もその一人だ。個人的な意見で恐縮だが、V36スカイラインの運命はインフィニティG35という別名を持つ段階で決まっているといえる。北米で量販が期待される基幹車種である以上、スタイリングにおいては大陸的な嗜好(抑揚の効いたボディ)を抜きには語れないし、エンジンとてV6で3.5Lが標準になってしまう。(2.5Lは日本専用)もし、日本でスカイラインと言うクルマを販売しないと決断すればインフィニティG35はもっとのびのびとしたワイドボディを採用し、4.5LくらいのV8エンジンを積むのかもしれない。言ってみれば日本人が作るアメ車といっても良い。しかし、日本人におけるクルマの嗜好性は基本的にヨーロピアンだと思う。抑揚の効いたスタイリングよりもシャープで精悍なスタイリングを好む。おおらかさよりも凝縮感が求められると言えば良いのか。私は本来スカイラインはBMWの3シリーズをライバルにするクルマだと思う。(間違ってもレクサスではない)ある程度抑えられたボディサイズをFRで駆動し、ラグジュアリー性よりもドライビングプレジャーを優先するクルマ。歴史的に見たって、スカイラインはポルシェ904GTSを追いかけた54Bの神話から始まったクルマじゃないですか。アメリカでハイウェイを悠々と走るクルマじゃないでしょ?レクサスが日本では惨敗状態なのも同じで、アメリカで人気があるクルマは日本人にはフィットしない。しかし、BMWの3シリーズは北米でもかなり売れているクルマ。(北米では328i 直6の3.0Lがボトムラインだが)別にアメリカ人がBMW的なスポーツマインドを理解出来ないと言う訳ではない。私に言わせれば日産は少し安易に北米的価値観に擦り寄りすぎなのではないか。彼の地で売れそうなものを作るのではなく、誰もが欲しいと思えるクルマを生み出すことがスカイラインとインフィニティG35という二つの顔を持つクルマの進む道ではないのか。インフィニティG35には不要でも、スカイラインに(318iの様に)出来のよい2.0Lクラスの4気筒エンジンがあっても良いのではないかと思う。(この問いかけを昨日発表会で開発陣にしてみたが、全く興味ナシと言う雰囲気だったが...)厳しいことを書いているようだが、それだけスカイラインに思い入れが有るのだと理解していただきたい。なにせ、以前も書いたがV35も走らせたら文句なしにトップレベルの走りが楽しめるクルマなのだ。ただ、スタイリングやインテリアの嗜好がインフィニティG35としては優秀でもスカイラインとして持つイメージとあまりにも乖離していることがV35スカイライン販売不振の原因であると私は確信している。では新型V36スカイラインはと言われれば、ハードウェアは一新されたもののスタイリングはキープコンセプト。価格はライバルに比べ充分にリーズナブル。むしろ安過ぎる位だ。試乗前では有るが、新型の走りに心配は一切していない。あの素晴らしいV35の走りを超えた世界が開けていることだろう。しかし、前述したとおりV36スカイラインのセールスはV35に引き続き低迷する可能性もある。期待と不安を持ちながらV36スカイラインの成功を祈っている。私自身もここのところVW車を相棒にしているが、再び日本車を選択するときがあるのだとすればスカイラインであって欲しいと思う事は多い。今のところV36スカイラインがそのクルマになるとは思えないが、結論は試乗をしてから出したい。
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by newbeetle-cab | 2006-11-23 23:05 | 日本車(ニッサン)
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